だぶる・複視について
周囲の景色や人物がだぶって2つに見えてしまうことを複視といいます。だぶりを自覚したら片目を隠してみてください。片目を隠すと、だぶりがなくなって、すっきり見えればそれは複視です。一方、片目を隠して見ても、だぶりが消失しなければ、それは複視ではなく、近視や乱視などの屈折異常や白内障などの目の中の病気からくる、だぶりかもしれません。
人間の眼球の周りには目をスムーズに動かすために、6つの筋肉(外眼筋)が付いていて、それぞれがお互いにバランスよく働いています。そしてその外眼筋は神経を介して、脳とつながっており、脳からの指令でコントロールされています。複視はこの外眼筋・神経の異常・あるいは脳の命令系統の異常によって出現します。複視は、全身的な病気(代謝異常や脳神経疾患)が原因となる事もあるので、早急な対応が必要となることもあります。
まずは検査をして、しばらく様子をみていいのか、直ぐに治療をしないといけないのか判断することが大切になります。大事に至らないこともありますが、安易に自己判断せずに、まずは眼科医療機関をご受診ください。
当院では、目以外の原因で複視がでている可能性がある場合は、大塚山田脳神経外科クリニックと連携し、早急に全身検査やMRI検査などで緊急性がないかを判断することが可能です。
このようなときは当院にご相談を
- 景色などがダブって見える
- 同一の人物が二人に見える
- 道路の白線がクロスして見える
- 黒目の位置がずれていると言われた
- 片側のまぶたが下がっている
- 眼球が飛び出している
- 眼が非常に疲れる